ロッキーズが右腕・チャシーンと再契約 1年125万ドルとの報道

日本時間11月14日、ロッキーズは自軍からFAとなった33歳のベテラン右腕、ヨーリス・チャシーンと再契約を結んだことを発表した。契約条件は1年125万ドルのメジャー契約であることが報じられている。2010年代前半にロッキーズの先発ローテーションの一角として活躍したチャシーンは、様々な球団を渡り歩く時期を経て、今季7年ぶりにロッキーズ復帰。ロングリリーフで好投を重ねて信頼を獲得し、後半戦はセットアッパーに近い役割を担うなど、最終的には自己最多の46試合に登板した。

昨季まで通算257登板のうちリリーフ登板は31試合しかなかったチャシーンだが、今季は登板した46試合のうち先発登板は1試合だけ。前半戦はロングリリーフが中心だったが、後半戦に入ると勝ちゲームの7回や8回に登板する機会も増え、3勝2敗、18ホールド、防御率4.34をマークした。ビル・シュミットGMは「彼は素晴らしい仕事をしてくれた」と高く評価しており、GM会議の場で再契約に前向きな姿勢を示していた。久しぶりにチームに戻ってきたチャシーンは、若手が多いチームの精神的支柱的な役割も担っていたという。

シュミットは今季のチャシーンの働きを振り返り、「シーズンの最初はロングリリーフ要員だった。でも、しっかり結果を残し、バディ(=バド・ブラック監督)は試合の終盤で起用するようになった。(開幕直前に)彼と契約した時点ではそんなことは想定していなかったけど、彼がいい仕事をした結果だよ」とコメント。「もし(補強が成功して)本当にいいチームになれば、彼は来季ロングリリーフを担うことになるだろう。でも、彼はどんな役割でもチームに貢献する能力を持っている。我々には彼が必要なんだ」とチャシーンへの高い評価を述べた。

チャシーンは2011年に11勝、2013年に14勝をマーク。パドレス時代の2017年に13勝、ブリュワーズ時代の2018年には自己最多の15勝を挙げており、メジャー13年間で81勝89敗、防御率4.06を記録している。

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