37歳のカズマーJr.が現役引退を表明 今季13年ぶりのメジャー昇格

ブレーブス傘下AAA級グウィネットは、37歳のベテラン内野手ショーン・カズマーJr.が今季限りで現役を引退することを発表した。2008年8月、24歳の誕生日を迎えてまもなくメジャーデビューを果たしたカズマーJr.だったが、そこから長いマイナー生活がスタート。そして、今年4月に13年ぶりとなるメジャー復帰を果たした。メジャーではわずか2シーズン、通算22試合の出場だったが、マイナーでは17シーズンで通算1753試合に出場。念願のメジャー復帰により、多くのファンの記憶に残る選手となったのは間違いない。

1984年5月8日生まれのカズマーJr.は、2004年ドラフト5巡目(全体132位)指名でパドレスに入団。2005年にA級、2006年にA+級、2007年にAA級と順調にステップアップし、プロ入り5年目の2008年には早くもメジャー昇格を果たした。しかし、その後はメジャーに呼ばれることなくAAA級でのプレーが続き、2010年オフにFAとなってマリナーズと契約。1年後に再びFAとなり、今度はメッツと契約したが、この2チームでもメジャーに呼ばれることはなかった。

2013年からブレーブスに加入し、ここでもひたすらマイナー生活の日々。毎年オフにFAとなり、マイナー契約を結ぶのを繰り返した。マイナーで突出した成績を残すことはなかったが、チームに必要な存在と判断され、毎年100試合前後に出場。ブライアン・スニッカー監督がAAA級で指揮を執っていた時期にもプレーしており、スニッカーはカズマーJr.のメジャー復帰を「監督としてのキャリアのなかで最高の瞬間の1つ」と大喜びしていた。

なお、ブレーブスは今季26年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げ、カズマーJr.はメジャーで3試合に出場しているため、チャンピオンリングをもらう権利があるものと思われる。メジャー復帰の夢を諦めず努力を続けてきたカズマーJr.は、メジャー復帰とチャンピオンリング獲得という最高の形でキャリアを締めくくることになった。

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