消雪パイプの点検進む 上越市内25キロ区間 昨冬の豪雪影響も

 降雪期を前に、上越市内で消雪パイプの点検調整作業が進められている。市から委託を受けた2社が今月末までに、高田、直江津両市街地を中心とした延長約25キロの点検を実施中。昨冬の豪雪の影響なども確認し、降雪に備えている。

 このうち、やまいち建設(同市東城町2)は高田地区など約15キロを管理。今年は15日から点検を始め、17日は仲町通りで作業を行った。水量の調節や詰まりを取り除いた他、不具合のある箇所を記録した。

高田市街地での消雪パイプ点検。詰まりや水量を調節し、不具合のある箇所を確かめていった(17日、上越市仲町2で)

 常務取締役の石田隆さん(48)によると、昨冬の豪雪では一斉雪下ろしなどで普段通らない小路まで大型車両が通ったため、消雪パイプから鉄さび色の水が出るなど、今までにない影響があったという。「設備の老朽化や人材育成など課題はあるが、冬の交通、生活を守るためにしっかりと作業していきたい」と話した。

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