気付けばもうすぐ年末 招きトラで「幸せを」 平塚の老舗で「干支だるま」最盛期

来年の干支「寅」をデザインしただるま=平塚市東八幡の荒井だるま屋

 創業150年を超える平塚市東八幡の「荒井だるま屋」で、来年の干支(えと)「寅(とら)」にちなんだ縁起物の干支だるまの生産が最盛期を迎えている。

 高さ11センチでソフトボールほどの大きさのだるまに筆を入れ、一つ一つ手作業で進めている。新型コロナウイルス感染症の影響で停滞する経済の回復を願い、招き猫のような手を付けたのが特徴で、つぶらな瞳と、にこやかな表情が愛らしい。3千個ほど作る予定という。

 4代目店主の荒井星冠さん(64)は「幸せを届けられるように丁寧に、丹精を込めて作った」と話している。

 価格は3500円(税込み)。21日に横須賀市の諏訪神社で開催される酉(とり)の市や、新年に川崎大師境内でも販売する。

 問い合わせは、荒井だるま屋電話0463(21)6096(不定休)。

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