ロッキーズが正捕手・ディアスと契約延長 3年1450万ドルとの報道

日本時間11月19日、ロッキーズは正捕手エリアス・ディアスと3年契約を結んだことを発表した。現在31歳のディアスは、順調にいけば来季終了後にFAとなる予定だったため、今回の3年契約は年俸調停期間の最後の1年とFA後の最初の2年をカバーするものとなる。また、3年契約の総額は1450万ドルであることが報じられている。ロッキーズ加入2年目の今季、自己最多の106試合に出場し、昨季までの通算を上回る18本塁打を放ったディアス。来季以降も引き続き正捕手を務めることになりそうだ。

今季のディアスは5月末の時点で27試合に出場して打率.125、1本塁打、4打点、OPS.381と大不振。しかし、併用されていたドム・ヌニェスも同様に打てていなかったため、幸いにもディアスは出場機会を失うことはなかった。6月以降は調子を上げて強打を発揮し、79試合に出場して打率.283、17本塁打、40打点、OPS.897の好成績をマーク。特に9月8日以降の17試合では打率.345、3本塁打、10打点、OPS.963という素晴らしい活躍を見せた。

打撃面のみならず守備面でも大きな成長を遂げ、盗塁阻止率42.1%は60試合以上にスタメン出場した捕手のなかではサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)の43.9%に次ぐメジャー2位の好成績。バド・ブラック監督は「捕手として多くの試合に出場するためには、体力、耐久性、仕事のキャパシティに加え、フレッシュな気持ちを持ち続ける精神力も重要だ。彼は『1日休みたい』と言わないような強さを持っている」とディアスの精神力を称賛した。

ディアスは2019年オフにパイレーツからノンテンダーFAとなり、マイナー契約でロッキーズに加入。元捕手のマイク・レドモンド・ベンチコーチらとともに捕球や送球の基礎練習に取り組み、捕手としての実力を磨いてきた。そして、その努力が今季ついに開花。ロッキーズに不可欠な戦力となった。

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