平壌の植物園、育苗場を備えた都市緑化の拠点 優良品種を全国に拡大普及

朝鮮では、都市緑化が国家事業として進められている。平壌にある中央植物園はその拠点としての役割も担い、優良品種の普及拡大に努めている。

平壌市郊外にある中央植物園(C)朝鮮新報

1959年4月に設立された中央植物園は、平壌市郊外の大城区域に位置する。

 中央植物園では金日成花と金正日花の原種をはじめ金日成主席と金正日総書記、金正恩総書記に世界各国の首脳や政界、学界などの著名な人々や在日同胞が贈った800余種3500余本の植物と数千種の国宝指定植物が保存、管理されている。

敷地内には、樹木、薬草、花草などの種別に展示したスペース以外に育苗場が完備されている。育苗場では生活向上に寄与する果樹の苗木や緑化に必要な苗木を生産し、全国に供給している。

園内では四季折々の木々花々を見ることができる(C)朝鮮新報

特に、都市の緑化活動が活性化していることから、観葉植物、地被植物(地表を低く覆う性質を持ち裸地の緑化用などに使われる植物)などを大々的に繁殖するための研究を進めている。

さらに中央植物園の研究チームでは、多数の観葉植物を大量に繁殖させる技術確立で成果をあげている。

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