親子で花園、夢の一歩に思い熱く 読谷高の島袋法匡監督と世良主将

 島袋世良(せら)主将と法匡(のりただ)監督は親子。元フランス代表の名センター、フィリップ・セラから名付けられた息子と父が念願の花園行きの切符を手に入れた。

 チームの礎を築いた久場良文監督は教職の県外交流で奈良の御所実業高校へ転勤となり、コーチだった法匡氏が4月から監督に。息子を含め、小学校の頃から育ててきた選手がチームの中心を担うまでに成長した。

 世良が中学2年の頃、FWの大城寛汰とそれぞれ親子で花園を訪れた。世良は「県代表になればここに立てるんだ」と気持ちが高ぶったことを覚えている。

 寛汰の父・弘二さんは9月に病気で急逝。嘉手納高ラグビー部で同期だった法匡監督は「彼との約束でもあった」と熱い思いを抱いていた決勝でもあった。

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