上越市の中川幹太市長は22日、除雪事業者との意見交換会を開いた。市役所で開かれた会合には、市から中川市長の他、野口和広副市長が同席。事業者からは市建設業協会の林健晴会長(大栄建設会長)ら8社の代表が参加し、昨冬の記録的大雪での対応を踏まえ、今冬はスムーズな除雪や雪対策に当たれるよう、意見を出し合った。
昨冬の豪雪に加え、今年も大雪の兆しがうかがえることから、市から除雪事業者に呼び掛けて初めて実施された。会議は非公開で行われたが、会議後の記者会見で中川市長は、降雪前の事前対応や除雪車オペレーターの高齢化対策、市民への協力呼び掛けなどで意見が出たと明らかにした。
早めに降雪予報をキャッチして臨時雪捨て場開設に向けて再び意見交換会を開く、オペレーター育成を農業法人に依頼するなど、会議で出たアイデアを紹介した中川市長。12月議会でも出た意見を報告する他、来月にはより具体的な除雪対応について会議を開く意向を示した。
中川市長は「万が一に備えて、早めに対策を取ろうと開いた。これからも引き続き、要望を聞いて話し合いの機会を持っていきたい」と語った。林会長も「初めて会議の場を設けてもらい感謝している。全員で知恵を出し合い、雪への対応を考えていきたい」と話した。