豪壮な建築に細やかな感性が光る  宇都宮駅西口「旧篠原家住宅」

「旧篠原家住宅」は、19世紀初め頃からこの地で醤油醸造などを行っていた「篠原家」の店であり住まいであった建築物。通りから見える店先の格子はいかにも商家らしく豪壮ですが、中に入り、広い土間を抜けた庭から見る姿は旅館か文豪の別荘かと思うような優雅な雰囲気。室内は、幅約45cm角の大黒柱、2間半もの床の間などどっしりとした造りの一方で、箱階段の取っ手や建具の繊細な細工などに細やかな技が散りばめられています。華美な装飾はなくとも質の良い美しいものを求めるかつての豪商の心を感じてみては。

旧篠原家住宅 宇都宮市今泉1-4-33  ☎ 028-624-2200  入館料 一般 100円 小・中学生 50円 (市内に在住又は通学する高校生以下は無料

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