子どもの悩み、カフェで気楽に相談を 川崎・中原区の小児科医が毎月開催

カフェで相談に応じている小児科医の宮沢さん=川崎市中原区

 子育て世代が多く住む川崎市中原区で、子どもの心身の悩みについて相談に乗る小児科医がいる。宮沢啓貴さん(49)は、小児科医院で診察を続ける傍ら、同区のカフェで無料の「相談会」を開き、母子の不安解消に努めている。宮沢さんは「お母さんを孤立させないようアドバイスができれば」と話している。

 3児の父親でもある宮沢さんは、4年ほど前に同区で小児科クリニックを開業した。元々は薬剤師で、横浜市での勤務経験があるなど異色の経歴を持つ。

 新型コロナウイルス禍の緊急事態宣言下で「街がロックダウン状態」(宮沢さん)になる中、小児科の受診を控える患者もおり、時間に余裕があったことから今年に入り相談を行うようになった。「病院の敷居を高く感じている人でも、お茶を飲みながらなら気軽に話せるはず」とその意義を語る。

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