「大地震でも倒壊しない」 横浜マンション施工不良

 横浜市西区の分譲マンション(262戸)で、建物と地下のくいをつなぐ基礎部分の鉄筋が切断されている施工不良が見つかった問題で、市は18日、事業主の住友不動産と施工主の熊谷組から、地下ピットの調査結果と建物の安全性に関する報告書を受理した。報告書は、「建物は大地震(震度6強〜7程度)でも倒壊しない」とし、第三者機関の評価書も添えられた。

 市建築局によると、調査により4棟23カ所で鉄筋が切断されていたことがあらためて確認された。その結果を踏まえて安全検証した結果、建物は大地震で倒壊しないほか、中規模地震(5強程度)でもほとんど損傷が生じない、と示された。

 市担当者は「検証は(施工主にとって)相当不利な条件で計算された結果。住民の一時待避は不要ということを確認した」と話した。市は両社に対し、鉄筋を切断した原因究明の報告も求めている。

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