カブスの有望株・アマヤがTJ手術へ コントレラスの去就にも影響か

メジャーリーグ公式サイトでカブスを担当するジョーダン・バスティアン記者によると、カブスのプロスペクト捕手、ミゲル・アマヤはトミー・ジョン手術が必要となっているようだ。バスティアンは「球団は手術の必要性が差し迫っていると考えている」と伝えており、近日中に手術が行われるとみられる。「ジ・アスレチック」でカブスを担当するパトリック・ムーニー記者は「アマヤは来月トミー・ジョン手術を受け、リハビリプログラムを開始する予定だ」と情報を補足している。

現在22歳のアマヤは、今季マイナーAA級で23試合に出場して打率.215、1本塁打、13打点、OPS.710を記録。106打席で22三振に対して21四球を選んだため、出塁率は.406という高水準だった。しかし、前腕を痛めて6月上旬から長期欠場。結局、シーズンの残りを棒に振ることになってしまった。

アマヤは2019年オフにルール5ドラフトからのプロテクトのためにロースターの40人枠に登録されており、通常3つ与えられるマイナーオプションはあと1つしか残っていない。「MLBトレード・ルーマーズ」は「マイナーオプションを使い切ってしまうのを避けるためには、メジャーの故障者リストに入れる方法がある。ただし、この場合、メジャーリーガーとしての給与を支払う必要があり、サービスタイムも加算されてしまう」と指摘。カブスは難しい選択を強いられることになる。

アマヤは順調ならば今季中にメジャーへ昇格することが予想されていたため、このタイミングでの長期離脱は正捕手ウィルソン・コントレラスの去就にも大きな影響を与える。今季中にアマヤがメジャーデビューしていれば、今オフにコントレラスを放出し、来季からアマヤに正捕手を任せることも可能だったはず。ところが、今季中にメジャーデビューできなかったどころか、来季の全休が濃厚となった。今オフのFAの捕手市場は非常に層が薄く、レギュラークラスの捕手を見つけることは容易ではない。よって、カブスは安易にコントレラスを放出することはできないと思われる。

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