川崎市と小田急電鉄は27日、川崎市多摩区の多摩川河川敷の広場で、交流イベントを開催した。初の試みで、今後の河川敷の利活用について考えるきっかけにする狙いもある。
イベントでは、スケートボードなどの体験コーナーやドッジボール教室、フリーマーケットなど多彩な催しが行われた。地元飲食店の模擬店も出店した。
体験コーナーでは親子連れらが見守る中、プロのスケーターが技を披露し、拍手が送られた。
登戸地区でカフェを運営し、模擬店を出した井出喜文さん(30)は「河川敷は人が集まりやすい。こうしたイベントを通して、地元の魅力向上にもつなげられる」と期待した。
スケートボードに取り組んでいる小学4年の男子児童(9)はプロが高度な技を決める姿を目の当たりにして「すごかった」と感激した様子。母親は「練習場所が身近になく、都内で練習している。河川敷を利用できるようになればいいと思う」と話した。
市内の河川敷を巡っては、ごみの不法投棄や禁止場所でのバーベキューなどが問題になっている。市は民間事業者とも連携し、こうしたイベントなどを通して河川敷の有効な活用法を探る考えだ。