レンジャーズが積極補強 セミエンに続いてグレイ、カルフーンも獲得

「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、レンジャーズはロッキーズからFAとなった先発右腕ジョン・グレイと4年5600万ドルで契約合意に達したようだ。グレイについてはロッキーズも再契約を目指していたが、総額3500万~4000万ドルの3~4年契約をオファーしていたことが報じられており、レンジャーズが大幅に上回った形となる。また、ダイヤモンドバックスからFAとなった元エンゼルスの外野手、コール・カルフーンと1年520万ドル+オプション1年で合意したことも明らかになっている。

セミエンと7年1億7500万ドルの大型契約で合意したことが報じられているレンジャーズだが、1億ドル超とも言われる補強資金を武器に、さらなる補強に動いた。現在30歳のグレイは、メジャー2年目の2016年から4年連続で2ケタ勝利をマークした先発右腕。今季は29試合に先発して149イニングを投げ、8勝12敗、防御率4.59をマークした。通算防御率は4.59と平凡だが、「打者天国」と呼ばれるクアーズ・フィールドを本拠地としていたため、球場補正を考慮した「ERA+」ではメジャー平均を上回る数字を残している。

現在34歳のカルフーンは、2012年にメジャーデビューし、2019年まで8年間エンゼルスでプレー。ダイヤモンドバックス移籍1年目の昨季は54試合で16本塁打を放ち、キャリアハイのOPS.864をマークしたが、今季は51試合で打率.235、5本塁打、17打点、OPS.670と大きく成績を落とした。健康であれば攻守両面で堅実な働きを期待できる選手であり、新天地での復活が期待される。

今後のさらなる補強次第ではあるものの、グレイは若手主体の先発投手陣のなかでローテーションの柱としての役割を担うことになる。また、レンジャーズの外野陣は正中堅手アドリス・ガルシア以外は流動的な布陣となっており、カルフーンは右打者とのプラトーンになる可能性はあるものの、右翼のレギュラー格として起用されることになりそうだ。

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