【高齢者の金銭事情調査】60代シニア女性の小遣いは月平均6万円「死ぬまでに貯金を使い切りたい!」

元気な60代の女性を中心に、貯金やお金の使い方などの実情を尋ねた意識調査の結果がこのほど発表されました。

60代の女性の回答を見ると、毎月のお小遣いは「平均6万円」、「貯金は自分のために使う」が56%、「貯金は死ぬまでに使い切りたい」が72%に上っています。

高齢者やシニアというにはまだ早い年代ですが、令和の60代女性はどんなところにお金を使いたいのかなど、興味深い内容が明らかになりました。

2人に1人「貯金は自分のために使う」

ファッション誌「素敵なあの人」11月号

今回のアンケート調査は、60代女性向けのファッション誌「素敵なあの人」を発行する宝島社(東京・千代田区)が読者を対象に実施したものです。

それによると、まず「貯金は死ぬまでに使い切りたいか」との質問に対しては、40%が「使い切りたい」、32%が「少し残して使い切りたい」と回答。
合わせて72%もの人が、基本的に使い切りたいと答えています。

「家族にほぼ残したい」との回答はわずか9%にとどまりました。

次に「貯金は誰のために使うか」という質問では、1位は「自分のため」(56%)、2位「子ども・孫のため」(24%)、3位「自分たち(夫婦で)」(18%)。

貯金は家族よりも自分のために使いたい、という人が半数以上に上ったのです。

お金はおしゃれ、趣味に使いたい

そして、1ヵ月に自由に使えるお金は、平均で6万円でした。

「生活費以外のお金の使い道は?」という質問では、1位は「おしゃれ」、2位「趣味」、3位「食事」、4位「旅行」、5位「美容」という結果に。

ファッション誌の読者ならではの回答とも言えそうです。

今の60代はアンノン族やミニスカ世代

このような調査結果について、宝島社の「素敵なあの人」編集⾧・神下 敬子(かみした けいこ)氏はこうコメントしています〈以下は要約〉。

神下 敬子編集長

『今の60代はこれまでの60代とは全く異なります。
婦人誌しかなかった時代に「anan」「non-no」といった女性ファッション誌が創刊。ニュートラなどファッションの流行を生み出しました。
さらに、ビートルズの来日やミニスカートの流行など、若者が時代を牽引してきた世代です。
若い頃から自由に好きなファッションを選び、楽しんできた世代がいま60代を迎えました』

60代は仕事も子育ても一段落

『50代はまだ仕事や子育てなどコミュニティを意識して、服装を選ぶ必要があります。
しかし60代は、純粋に“好き”の基準でおしゃれができて、これまでの自分が築いてきたセンスを思い切り楽しめる世代。
子どもから手が離れ、経済的にも時間的にも余裕ができることで、美術館や旅行などお出かけの機会も増えますから、自然とおしゃれにも興味がでてくるのです』

この記事と画像の出典:㈱宝島社 公式サイト

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