アニメの産業団体、日本動画協会から「アニメ産業レポート」が刊行され、そのサマリーが無料でWEB公開された。コロナ禍の2020年の日本アニメーション業界の状況を知ることができるファイルと言える。
コロナ禍におけるアニメ産業市場の動向は、前年比 96.5%、マイナス 884 億円で、2兆4,261億円とこのサマリーに報告されている。
昨年まで10年連続で伸張していたアニメ市場がコロナ禍に直撃された2020年を、アニメ産業市場9つのウィンドウ(TV 、映画、ビデオ、配信、商品化、音楽、海外、遊興、ライブエンタテインメント)で分類して報告されており、配信と海外を除く 7 つのウィンドウが前年比マイナスになったものの、全体としては3.5%減に留まっている。サマリーによれば「冷静に受け止 めるとアニメ産業はそれほどコロナの影響は受けなかったとも言えるのではないか。コロナの影響が大きかったラ イブエンタテイメントのように、劇場休館や入場制限の措置が取られた映画も打撃を受けると思われたが、『劇場 版「鬼滅の刃」無限列車編』の空前の大ヒットによって興行収入を前年比 10.8%減に押し留めた。そして、全体シ ェア 1/4 を占める商品化がほぼ前年比並みの 99.2%、シェアの 1/2 を占める海外が微増の 103.2%となったことで、 市場全体を前年比 96.5%という数字に留めることができた。」と冒頭部分に書き出されている。
このサマリーは8ページによるテキストと図表によって表されており2021年の日業界の概況を無料で知ることができる。
詳細については、「アニメ産業レポート2021」が冊子および、PDFにて刊行されている。
アニメ産業レポート 掲載WEBページ https://aja.gr.jp/jigyou/chousa/sangyo_toukei
