障害者に働く場を 神奈川県、金澤さん揮毫の「ともに生きる」Tシャツ販売

一般販売されるTシャツのイメージ(県提供)

 新型コロナウイルスの影響でイベントでの出店や販売の機会が減っていることから障害者の働く場を支援しようと、神奈川県が「障がい者週間」(3~9日)に合わせ、障害福祉サービス事業所と連携した特製Tシャツを3日から一般販売する。共生社会の推進に向けた「ともに生きる社会かながわ憲章」がデザインされ、憲章も周知する。

 Tシャツは県内の障害福祉サービス事業所が製作。表面にダウン症の書家・金澤翔子さんが揮毫(きごう)した憲章の題字、裏面には憲章の全文をプリントしている。

 製作から梱包(こんぽう)、販売まで全てを事業所が担い、1枚1500円(送料込み)で販売する。製作にかかる費用を除いた額(1枚300円)が工賃として事業所の障害者に還元される。

 県共生推進本部室は「障害者の働く機会を応援いただくとともに、憲章の理念に対する理解を広げていきたい」と話している。

 サイズはS・M・L・LLの4種類で、オプション(300円~)として企業名や所属名などの名入れ刺しゅうもできる。

 3日から17日まで予約を受け付ける。申し込みは県障害者共同受注窓口電話0466(53)7802、ファクス0466(53)7803。発送は来年1月中旬以降の予定。

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