吉田羊が堤真一主演「妻、小学生になる。」で悩めるシングルマザーに

吉田羊が、TBS系で2022年1月にスタートする連続ドラマ「妻、小学生になる。」(金曜午後10:00、開始日未定)に出演することが分かった。

堤真一が主演を務めるドラマの原作は、「週刊漫画TIMES」(芳文社)に連載中の村田椰融氏による同名漫画。10年前に愛する妻を亡くして生きる意味を失った夫・新島圭介(堤)とその娘・麻衣(蒔田彩珠)が、思わぬ形で妻(母)・貴恵(石田ゆり子)と奇跡の再会を果たす。なんと彼女は生まれ変わって、10歳の小学生の女の子・白石万理華(毎田暖乃)になっていたのだ。そんな新島家が、圭介の職場や麻衣の知人など周囲を巻き込みながら、生きることにあらためて向き合っていくホームドラマが展開する。

吉田が演じるのは、万理華の母・白石千嘉。夫と別れ、パートをしながら女手一つで万理華を育てている。千嘉自身が母親に愛されなかったという思いから、万理華との距離感に悩み、冷たく当たってしまい、どう向き合えばいいかずっと悩み続けている。そんな中、万理華が自分に隠れて全く知らない家族と会っていることを知り、その秘密を知ろうとする役どころだ。

吉田は「台本を読んで、ファンタジックな世界でありながらも、生身の人間が演じることで説得力があり、ファンタジーとリアルの境界線が曖昧(あいまい)になっていくような、とても不思議な物語だなと思いました」と感想を伝える。

続けて「私が演じる千嘉さんは、彼女自身何やら訳ありの人生を送ってこられた方なので、そのゆがみと向き合いながら、圭介さんをはじめとした周りの人々と関わっていく中で、変化していく千嘉さんを見せられたらいいなと思っています」と役柄を紹介し、抱負を述べる。

そして「不思議な設定のドラマではありますが、そこに描かれているのは、私たちの周りにあふれているエピソードばかりです。家族を亡くされた方、家族との向き合い方に悩んでいる方、仕事に悩む方、そして人付き合いに悩む方などなど、それぞれの“立ち止まり”に寄り添い、背中を押してくれるじんわりと温かいドラマです。ぜひご覧ください」と見どころをアピールしている。

中井芳彦プロデューサーは「もしも自分の娘が、知らない誰かの生まれ変わりだと知ったら、一体どんな言葉をかけられるのか。そしてその娘が、前の家族たちと、自分に隠れて会っていることを知ったら、一体どんな感情が生まれるのか。想像ができないこの状況に向き合う母親役は、吉田羊さんしか考えられませんでした。家族の愛を信じられなくなり、自分自身をも信じられなくなって悩む1人の女性を、演じていただくことがとても楽しみです」と吉田への期待を語っている。

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