商店街で“コト消費”を 山口井筒屋に「コトサイト」オープン

 山口井筒屋(山口市中市町3)2階に、地域の魅力発信と交流を目的としたスペース「コトサイト」が、11月25日にオープンした。

 場所は、アーケード街側らせん階段を上り「2階正面口」から入れば正面奥にある。広さは約330平方メートルで、交流・体験スペースと地場産品・関連商品販売コーナーとで構成。前者は、人工芝の芝生広場とウッドデッキからなり、木製のベンチやおもちゃ、約300冊の絵本も常設されている。

▲広々とした芝生広場

 同施設は、山口市と山口井筒屋が3月に結んだ包括連携協定に基づいて設置された。「コトサイト」の名称は、“事(コト)”と“場所(サイト)”、さらに“古都”と“西都”を組み合わせた造語だ。これまでは「モノ」の消費が中心だった商店街において、「コト」の消費ができる場として位置付けられた。つまり、若年層や子育て世帯が無料で一定の時間を過ごせる場所を提供することで、中心商店街における滞在時間の延長、ひいては中心市街地のにぎわい創出につなげたい意向だ。

▲約300冊の絵本も常設

 同施設は各種体験イベントや企画展等の会場としても位置付けられている。16日(木)から20日(月)までは、地球温暖化防止の啓発イベント「クール チョイス パーク やまぐち」が開催。VR体験、ペレットストーブの展示、関連商品の販売などがされ、先着1000人にはエコバッグもプレゼントされる。18日(土)にはお笑い芸人・波田陽区のエコトークショー(午前11時~)やマジックショー(午後1時~、3時~)、ワークショップなどもある。

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