消防防災でドローン操縦者育成、奈良先端科学技術大学院大学など協力協定

奈良先端科学技術大学院大学と大阪工業大学、ソフトウエア・システム開発のファーストパーソン、高知県高知市消防局は消防防災への活用を目指したドローン操縦者の育成で協力協定を結んだ。今後、研究開発の推進や運用方法、訓練方法の確立に向けて連携する。

奈良先端科学技術大学院大学によると、同大学と大阪工業大学、ファーストパーソンは2019年度からドローンの共同研究を始め、高知市消防局の協力を得て消防防災活動での運用改善に取り組んできた。しかし、ドローンの操縦者を育成する方法が確立されていないことから、2020年度から高知市消防局の職員を対象としてプログラムを体系化したオンライン講習を行い、2021年3月に約60人の操縦者を育てた。

ただ、ドローンを取り巻く環境は機体の技術的発展が進むとともに、法規制の改正などで常に変化を続けている。このため、ドローンの適切な運用で消防防災活動の効果を上げるには、操縦者の継続した訓練と運用方針の更新が欠かせない。

今回の協定締結で引き続き、4者が連携して操縦者の継続的訓練を進めるとともに、運用方法の見直しなどを進め、消防防災の効果を上げる運用を目指すとしている。

参考:

【奈良先端科学技術大学院大学】消防防災に不可欠な無人航空機操縦者の育成めざす 産官学連携の協力推進に関する協定を締結(PDF)

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