安心して子育てできる上越に 任意団体「ふぁみりり」発足 体験談話し情報交換、妊産婦のつどい

 妊産婦とその家族を応援する任意団体「ふぁみりり」(髙橋朋美代表)が4日、上越市中央1のレインボーセンターで発足後初の催し「妊産婦のつどい」を開いた。トークディスカッションや講演を行い、参加者の不安や悩みに答えた。

 今回の催しは地域活動支援事業の助成を受けた。メンバーと参加者のトークディスカッションの後、助産師の小嶋典子さんと割烹高はしの高橋道代さんが講演した。

メンバーと参加者がそれぞれの体験を話し情報交換

 小嶋さんは「ママの仕事は24時間営業。パパや『産前・産後ヘルパー』を頼ることも必要。まずは自分の体を大事にしてください」と呼び掛けた。高橋さんは特製ランチを参加者に提供し、無理なく栄養が取れるレシピや調理方法を紹介した。

 同市春日山1から参加した髙木史子さんは「産後に上の子を見ることが不安だったので、ヘルパーの制度について知ることができて良かった。妊娠中は1人で悩むことも多い。このような催しは思いを共有する機会になる」と話していた。

 切迫早産や不慣れな環境での出産を経験したメンバー5人が立ち上げた同団体。髙橋代表(32)は「産後に比べ、妊娠期の支援は少ない現状がある。悩みを話す機会が少ない妊産婦の孤立感を軽減し、安心して子育てできる上越になるよう活動したい」と意欲を示した。

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