ラブが盛り上がる前にキスシーンを作るとしたら…「事故チュー」で視聴者サービス?

本家のヒロインが時代劇ドラマの世界に転移してしまうラブコメ時代劇「花の都に虎(とら)われて」は“中国時代劇あるある”が満載! 笑ってツッコミつつもやっぱり胸キュンしてしまう定番のスキンシップやシチュエーションなど、ストーリーを盛り上げてくれる楽しい“あるある”をご紹介します。

スキンシップあるある① 
韓爍が馬から放り出された陳芊芊と
「空中くるくる」

主人公カップルの最初の出会いといえば、「空中くるくる」から始まるのが定番。ヒロインが何らかの理由で空中に放り出され、それを見たイケメン貴公子が華麗に飛びあがって彼女をキャッチ。2人でくるくると回転しながら地上に降り立つまでを、スローモションでじっくりと見せるのがお約束です。

バリエーションとしては地上で抱きとめるパターンもありますが、とにかく重要なのは華麗なくるくる回転。演じている俳優さんたちは実際、目が回ってしまうそうです!

スキンシップあるある② 
バナナの皮で滑った陳芊芊が韓爍と
「事故チュー」

早く主人公カップルの甘々なシーンを観たいという視聴者へのサービスとして、序盤から投入されるのが「事故チュー」。ラブが盛り上がる前に2人のキスシーンを作るとしたら、何かしらのアクシデントを起こすしかない!
……ということで、木から落ちる、足を滑らす、崖を転がり落ちる等々、とにかく唇が触れ合うシチュエーションをひねり出すのが監督や脚本家の腕の見せ所です。

こんなにうまく唇と唇がジャストなポジションに来るわけないでしょ!……なんてヤボなツッコミはせずに、素直に「待ってました!」と喜ぶのが、視聴者のあるべき正しいリアクションです。

「花の都に虎(とら)われて~The Romance of Tiger and Rose~」©Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited

スキンシップあるある③ 
ネズミに驚いた陳芊芊を韓爍が
「お姫様抱っこ」

スキンシップをもっと!……と思っていると出てくるのが「お姫様抱っこ」シーン。
こちらは2人の恋の熱度にかかわらず、ちょいちょい挿入してくる傾向があり、観ているこちらの心も満たされます。

しかし、抱っこされている女優さんたちの体重はいかほどなのでしょうか!?
自分がイケメン俳優さんに抱っこされる妄想をしてみても、相手がぎっくり腰になるオチしか見えないのですが……。


TEXT: 小酒真由子(フリーライター)

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