アスレチックスが6人の監督候補と面接へ コッツェイが最有力か

アスレチックスは今季まで11年間にわたってチームを率いたボブ・メルビンがパドレスの新監督に就任したため、その後任となる新監督選びを進めている。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、すでにマーク・コッツェイとの面接を実施。コッツェイが採用された場合、三塁ベースコーチからの内部昇格となる。そのほかの候補者としては、ダレン・ブッシュ、マット・クアトラーロ、ジョー・エスパーダ、ウィル・ベナブル、マーカス・ジェンセンの名前が挙がっており、今後数週間以内に1回目の面接が行われる見込みだ。

コッツェイは「理想的なメルビンの後継者」と言われている。メジャーリーガーとして1997年から2013年まで17年間プレーし、そのうち4年間(2004~07年)はアスレチックスに在籍。2014年はパドレスのフロントオフィスで特別アシスタントを務め、2015年はパドレスの打撃コーチ、2016年からはアスレチックスのベンチコーチ、クオリティコントロールコーチ、三塁ベースコーチを歴任してきた。メルビンのもとで6年間コーチを務めたため、メルビンのやり方を熟知しており、アスレチックスがメルビン路線の継続を望む場合はうってつけの存在と言える。

クアトラーロはレイズのベンチコーチ、エスパーダはアストロズのベンチコーチを務めており、ともにメッツの新監督候補にも挙げられている。両者とも指導者としての評価は非常に高く、どこかのチームで監督交代が行われる際、必ずと言っていいほど新監督候補に浮上する。

ベナブルは2016年限りで9年間のメジャー生活を終え、2017年9月にカブスのGM特別補佐に就任。2018年からは一塁ベースコーチ、2020年からは三塁ベースコーチを務め、今季はレッドソックスでベンチコーチを担当した。父のマックス・ベナブルも元メジャーリーガーであり、1992~93年には千葉ロッテマリーンズでもプレーした(登録名・マックス)。

ブッシュとジェンセンはコッツェイと同じくアスレチックスのコーチ。メルビンのもとでブッシュは打撃コーチ、ジェンセンはブルペンコーチを務めた。アスレチックスはベンチコーチのライアン・クリステンソンもパドレスへ流出しており、新監督候補となっているコーチ3人のいずれかがベンチコーチへ配置転換される可能性もある。

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