米野球専門誌が選ぶ今季の「年間最優秀球団組織」をレイズが受賞

日本時間12月10日、米野球専門誌「ベースボール・アメリカ」は2021年シーズンの「年間最優秀球団組織」の受賞チームを発表し、球団史上最多となる100勝をマークしたレイズが選ばれた。今季のレイズはメジャーで好成績を残しただけでなく、マイナーの各階級でも優れた成績を収め、そうした点が高く評価された。レイズが選ばれるのは2019年以来2年ぶり3度目。2008年に初受賞しており、2008年以降に3度受賞したのはメジャー全体で最多となっている。

今季のレイズは球団史上最多の100勝を挙げ、レッドソックス、ヤンキース、ブルージェイズとの争いを制して球団史上初となる2年連続の地区優勝を達成。リーグ最高勝率でポストシーズンに進出した。地区シリーズではレッドソックスに1勝3敗で敗れたものの、全30球団中26位という年俸総額からは考えられないほどの好成績。故障者が続出したにもかかわらず、新人王争いで2人のファイナリスト(ランディ・アロザレーナとワンダー・フランコ)を輩出するなど、球団史上最多の61選手を起用し、選手層の厚さを武器に長丁場のシーズンを乗り切った。

マイナーでは、AAA級ダーラムが同階級で最高成績の77勝43敗をマークし、ポストシーズンも制して同階級のチャンピオンに。AA級モンゴメリーは同階級で2番目の62勝55敗を記録し、ポストシーズンもタイトルまであと1勝に迫った。A+級ボーリンググリーンは82勝36敗という素晴らしい成績でタイトルを獲得。A級チャールストンも82勝38敗の快進撃でタイトルを手にした。また、フロリダ・コンプレックス・リーグに所属するルーキー級のチームも42勝15敗の好成績を残し、アメリカ国内のルーキー級のチームでは最高勝率をマークした。

エリック・ニアンダー編成本部長は「ベースボール・アメリカの球界における活動は他に類を見ないものです。マイナーリーグの開催が中止となった翌年に年間最優秀球団組織の賞を受賞できたことはレイズだけでなく、ダーラム、モンゴメリー、ボーリンググリーン、チャールストンといった素晴らしい提携パートナーにとっても大きな意味があります。選手やスタッフ、そしてファンの皆様に我々がワールドシリーズ制覇という究極の目標に向けて正しい道を歩んでいることを示せたと思います」と今回の受賞を喜んだ。

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