歴史ある町に目を向けて 12日まで我楽多市 上越市・越後高田楽市楽座

 上越市東本町2の越後高田楽市楽座(旧早川タンス店)で11、12の両日、「第2回我楽多市」が開かれている。昭和22年築の町屋を活用した市の第2弾。初日、骨董(こっとう)や衣料品、雑貨、野菜などを目当てに多くの人が訪れた。

会場外でもさまざまな衣料品などを販売。今回は山芋、ゴボウなどの野菜が特に人気

 空き家となっていた建物を、上越観光案内協会会長などを務める永見完治さんが購入。今後、建物の見学会や建物を拠点に周辺のまち歩きなどを計画している他、講演会やコンサート、展覧会の会場として貸し出しも予定。

 永見さんによると、前回11月の催し後、地元住民から次回の問い合わせが相次いだ。「この建物前の通りはかつて栄えた職人街で、今は寂れてしまっている」と話し、「これだけ喜んでもらえて驚いている。今年は今回で最後だが、来年は山菜なども置いてみたい。歴史ある町に目が向くきっかけになれば」と次回以降に期待した。

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