朝鮮の金属工業、技術革新によって増産成果 国内の原料・燃料に基づくチュチェ鉄生産システム完備

朝鮮メディアが金属工業部門で技術革新と増産成果を伝えている。

今年1月に開かれた朝鮮労働党第8回大会では、金属工業部門が輸入コークスを使わず、国内の原料・燃料に基づくチュチェ(主体)鉄生産システムを技術的に完成させ、その能力を拡張し、鉄鋼材の生産を画期的に増やすことが課題として示された。

今年、国家経済発展5カ年計画の初年の課題を貫徹するため、金属工業部門では生産の自立的土台を強化するための対策を講じてきた。

 朝鮮中央通信によると、黄海製鉄連合企業所(黄海北道)では、20トン酸素転炉系統にPLCコントロール・システムを導入して鋼鉄生産の科学性を保障し、高質溶接棒を自前で開発して酸素熱法溶鉱炉の大補修を行った。これが鉄鋼材の増産に寄与したという。

黄海製鉄連合企業所(C)朝鮮新報

 チョンリマ製鋼連合企業所(南浦市)では、UHP電気炉をはじめ電気炉の整備、補修を急ぎ、酸素微粉炭吹き込み技術を導入するなど、鉄鋼材増産のための対策を講じた。

 金策製鉄連合企業所(咸鏡北道)でも、溶解時間を短縮し、先進技術を取り入れて鉄湯生産量を昨年より一日平均1.5倍に引き上げており、新たな吹錬技術を導入して良質の圧延鋼材を生産することのできる土台を築いた。

 一方、鉄鉱山では生産設備の整備、補修と技術改造を推し進め、鉱石の生産能力を増やすための鉱区の開発を進めている。

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