捕手のノーヒッター達成回数 最多はルイーズ、バリテックの4回

通算5714奪三振のメジャー記録を持つノーラン・ライアンが歴代最多となる7回のノーヒッターを達成しているのは有名な話だ。他にはサンディ・コーファックス(4回)、サイ・ヤング、ボブ・フェラー、ラリー・コーコラン、ジャスティン・バーランダーの5人が3回以上のノーヒッターを達成している。メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングス記者はノーヒッターを達成した投手の「相方」に目を向け、捕手のノーヒッター達成回数ランキングを紹介。最多はカルロス・ルイーズとジェイソン・バリテックによる4回だった。

ルイーズは2006年のメジャーデビューから2016年途中までフィリーズでプレーし、2016年途中からドジャース、2017年はマリナーズでプレーして引退。フィリーズに在籍した11年間に達成された4回のノーヒッターすべてでマスクを被った。最初は2010年5月29日にロイ・ハラデイが達成した完全試合。同年10月6日にはハラデイが地区シリーズ第1戦でポストシーズン史上2度目となるノーヒッターを達成(1度目はドン・ラーセンが1956年のワールドシリーズ第5戦で記録した完全試合)したが、このときも当然のようにマスクを被っていた。2014年9月1日はコール・ハメルズ、ジェイク・ディークマン、ケン・ジャイルズ、ジョナサン・パペルボンの4人による継投ノーヒッター。そして、2015年7月25日のコール・ハメルズの快投がルイーズにとって通算4回目のノーヒッター達成となった。

バリテックは1997年にメジャーデビューし、2011年限りで引退するまで15年間レッドソックス一筋で活躍。1回目は2001年4月4日に野茂英雄がレッドソックス移籍後初登板で達成したノーヒッターだが、チームとしては1965年のデーブ・モアヘッド以来36年ぶりとなるノーヒッター達成だった。2002年4月27日はデレク・ロウ、2007年9月1日はクレイ・バックホルツ、2008年5月19日はジョン・レスターとのバッテリーでノーヒッターを達成。レッドソックスはレスターを最後にノーヒッター達成者が現れておらず、バリテックの前後に大きな空白期間があることはバリテックの偉大さを改めて強調していると言える。

3回以上のノーヒッターを達成している投手は6人だけだが、捕手ではルイーズとバリテックを含め、17人が3回以上のノーヒッターを達成。ノーヒッター3回の捕手はウィルソン・ラモス、バスター・ポージー、チャールズ・ジョンソン、アラン・アシュビー、ジェフ・トーボーグ、デル・クランドール、ロイ・キャンパネラ、ヨギ・ベラ、ジム・ヒーガン、ルーク・シーウェル、バル・ピシニッチ、レイ・シャーク、ビル・キャリガン、エド・マクファーランド、シルバー・フリントの15人である。

© MLB Advanced Media, LP.