伊勢原・大山直行の神奈川中央交通バス 落語「大山詣り」車内放送 「会話控えて感染対策を」

落語の車内放送を一新する伊勢原駅北口―大山ケーブル間の直行バス「伊11系統」=伊勢原市大山

 大山への旅気分を高めてもらおうと、神奈川中央交通(平塚市)は18日から、バス車内で流している伊勢原市出身の落語家、金原亭(きんげんてい)馬玉(ばぎょく)さん(42)=写真(同社提供)=の車内放送を大幅刷新する。新たに大山ゆかりの古典落語を短くまとめたものを流し、乗客が放送を聞き会話を控えてもらうことで、新型コロナウイルス感染防止にもつなげる狙いがある。

 同市東大竹出身で真打ちの馬玉さんの車内放送は2014年にスタート。土日曜・祝日に小田急線伊勢原駅北口とこま参道麓のバス停「大山ケーブル」を結ぶ直行バス「伊11」系統で流している。内容が刷新されるのは4年ぶり。

 大山への往路では、古典落語「大山詣(まい)り」を馬玉さんが短くまとめた「5分で語る大山詣り」を流すほか、大山やこま参道など沿線風景を紹介。同駅北口への復路では、小ばなし3話や市内で大山と並ぶ観光名所の日向薬師の案内を放送する。

 コロナ禍が続く中、同社の担当者は「会話を控えて落語に聴き入っていただき、感染対策をしながら旅の気分を盛り上げてほしい」と話している。

© 株式会社神奈川新聞社