横浜・南区 マイナンバー関連文書1931人分紛失 誤廃棄か

紛失したマイナンバーカード交付関連種類の見本=17日、横浜市南区役所

 横浜市南区は17日、区役所の書庫で保管していた1931人分のマイナンバーカード交付関連書類を紛失したと発表した。2017年1~3月に区民らに交付した際に使われ、31年度まで15年間保存すべき文書だった。同区は誤って廃棄した可能性が高いとみている。

 区によると、紛失した書類は本人確認のための運転免許証コピーなど4種類。マイナンバーは記載されていないが、氏名や生年月日、カード受領者の住所などが記載されていた。これまでに、個人情報が悪用されたとの情報はないという。

 10月上旬、17年3月に交付したマイナンバーカードについて問い合わせを受け紛失が判明。区役所内を捜しているが発見できておらず、書庫に入るには鍵が必要なため、部外者の侵入は考えにくいとしている。

 区戸籍課は「文書廃棄時の確認が不十分だったため、誤廃棄したと考えられる」と説明。再発防止に向けて保存文書の保管場所一覧を作成するなど、管理の徹底を図るとしている。

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