唯一監督不在のアスレチックス コッツェイの内部昇格が最有力か

日本時間12月19日、メッツの新監督がバック・ショウォルターに決定し、監督不在の球団はアスレチックスだけとなった。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、アスレチックスは新監督の決定が近付いており、マーク・コッツェイ三塁ベースコーチの内部昇格が最有力となっているという。ボブ・メルビン監督(現パドレス監督)のもとでベンチコーチ、クオリティコントロールコーチ、三塁ベースコーチを歴任したコッツェイがメルビン路線を継承することになりそうだ。

現在46歳のコッツェイは1996年ドラフト全体9位指名でマーリンズに入団し、翌1997年にメジャーデビュー。パドレスでプレーした2013年を最後に現役引退するまで17年間にわたってメジャーで活躍し、通算1914試合に出場して1784安打、打率.276、127本塁打、98盗塁、OPS.737をマークした。アスレチックスには2004~07年に在籍し、特に2004年はキャリア唯一の打率3割を記録するなど、打率.314、15本塁打、63打点、OPS.829の好成績をマーク。また、強肩外野手として知られ、1998年の20補殺を筆頭に、外野手として通算123補殺を記録した。

現役引退後は特別アシスタントとしてパドレスのフロントオフィスに加わり、2015年はパドレスの打撃コーチ。そして、2016年からアスレチックスに復帰し、ベンチコーチ(2016~17年)、クオリティコントロールコーチ(2018~20年)、三塁ベースコーチ(2021年)を歴任した。メルビンのもとで6年間のコーチ経験があり、メルビンの後継者としてうってつけの存在と言えるだろう。

なお、アスレチックスの新監督候補にはコッツェイのほか、ダレン・ブッシュ(アスレチックス・打撃コーチ)、マーカス・ジェンセン(アスレチックス・ブルペンコーチ)、ウィル・ベナブル(レッドソックス・ベンチコーチ)、マット・クアトラーロ(レイズ・ベンチコーチ)、ジョー・エスパーダ(アストロズ・ベンチコーチ)の名前が挙がっている。

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