大阪・雑居ビル火災受け 類似建物を緊急検査 上越地域消防・糸魚川市消防 実施に向け準備

 大阪市北区のビルで17日に発生した放火殺人事件を受け、総務省消防庁は19日、全国の消防本部に対し、現場建物と類似した階段が一つしかない雑居ビルを対象に、火災時の避難経路等について緊急立ち入り検査を実施するよう要請した。上越地域でも検査に向けて準備が進められている。

 今回のビル火災による死傷者は19日時点で死者24人、負傷者4人。現場は8階建てビルの4階で、建物内に煙や熱気が充満し、逃げ場を失った多くの人が巻き込まれたとみられる。

 上越地域消防局では管内各署に指示し、可能な限り早く実施する予定。対象となる建物は3階以上だが、類似する建物も調査対象とするかなど、詳細を詰めている。糸魚川市消防本部では来年1月に実施予定だった雑居ビルの検査を今月に前倒し。糸魚川駅前を中心に行う予定で、やはり詳細は調整中という。

© 株式会社上越タイムス社