<冬きらめく2021・完> 影法師に親子の幸せ

夕日に照らされ大きく伸びる親子の影=長崎市、長崎水辺の森公園

 長崎港や女神大橋が眼前に広がる「長崎水辺の森公園」。ベンチに座り談笑する若者、犬の散歩をする夫婦…。さまざまな人たちの憩いの場となっている。
 長崎市の野崎敦子さん(35)は、息子の寅吉ちゃん(3)、信鷹ちゃん(0)の親子3人で、保育園の帰りに立ち寄るのが日課。大好きなおもちゃで遊んだり、海を眺めながらおやつを食べたりする。「保育園が終わっても元気が有り余って」と敦子さんは笑う。4年前に長崎に来た。この公園を「静かで自然がいっぱいで癒やされる場所」とお気に入りだ。
 午後4時22分、日が落ち始めた。寅吉ちゃんが「マミー抱っこ」とせがむ姿の影が、公園の芝生に大きく伸びる。その影法師に親子の幸せを感じた。
 きょう22日は、二十四節気の一つ「冬至」。一年で最も昼が短く、夜が長い日。

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