パイレーツに球団史上初の女性コーチが誕生 キャラハン育成コーチ

パイレーツに球団史上初めて、ユニフォームを着た女性コーチが誕生することになった。まだ球団からの正式発表は行われていないものの、球団関係者によると、ケイトリン・キャラハンがフロリダ州ブラデントンの球団施設を拠点とする育成コーチに就任することが決定したという。キャラハンも自身のSNSアカウントで育成コーチ就任を報告している。メジャーでは近年、女性コーチや女性GMが次々に誕生。パイレーツにも球団史上初の女性コーチが誕生し、女性登用の流れは今後も続いていきそうだ。

キャラハンは「ピッツバーグ・パイレーツの育成コーチの職を引き受けたことを発表できて興奮しています」とのコメントを発表。さらに「(選手育成コーディネーターの)マイケル・チャーナウと(マイナーの技術・映像コーディネーターの)マーク・ローシュが11月に私をフロリダで連れていき、この素晴らしいオファーを提示してくれました。ありがとうございます。私はこれまでに出会ったすべてのコーチ、スタッフ、選手から影響を受けています。この組織の一員として働くことが楽しみです」と記している。

ボストン大学時代にソフトボール選手として活躍したキャラハンは、2017~18年に大学の夏季野球チームであるケープゴッド・リーグのブリュスター・ホワイトキャップスでGM補佐を務め、2019年はヤンキース傘下のスタテンアイランド・ヤンキースで野球運営部門のアシスタントに就任。直近2年間はレッズのマイナーで技術・映像部門のインターンとして働いていた。これらの経験と実績を評価され、今回パイレーツでユニフォームを着る育成コーチとして採用されることになった。

ジャイアンツでは昨季、アリッサ・ナッケンがメジャー史上初の女性コーチとなり、レッドソックスではビアンカ・スミスがマイナーのコーチに就任して史上初の黒人女性コーチが誕生。さらに、マーリンズではキム・アングがGMに就任し、北米4大スポーツ史上初の女性GMが誕生した。女性登用の流れが続くことを望む関係者は多く、今後も各球団で優秀な女性スタッフが重要な役割を担っていくことになると思われる。

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