飲む治療薬、専門家会合で可なら直ぐ承認と総理

 岸田文雄総理はオミクロン株の市中感染が大阪府で確認されたことを受けて、22日の会見で「オミクロン株にも極めて効果が高いと言われている飲める治療薬『メルク社のモルヌピラビル』について、24日の専門家会合で審議いただき、可とれば、直ちに承認した上で、週末より全国に20万回分の配送を開始し、来週から使えるようにする」と語った。

 また「オミクロン株は感染性、伝播性の高さが指摘されている。国内での感染封じ込め対策の強化を、スピード感を持って実行する」と改めて取り組み強化を図る姿勢を示した。

 岸田総理は「全ての感染者についてオミクロン株の検査を行い、早期探知を徹底する。また、オミクロン株の濃厚接触者に対しては自宅ではなく宿泊施設で14日間、待機を要請する。無料検査体制の抜本強化も進める。ワクチン接種を受けられない方を対象に、年内から予約票不要の無料検査を全ての都道府県で開始する」と語った。

 岸田総理は「引き続き新しい状況に対応して、先手先手で必要な対策を打っていく。国民の皆様におかれては、引き続きマスクの着用、手洗い、3密回避といった基本的な感染対策を徹底していただくようお願いしたい」と感染予防への取り組みを求めた。(編集担当:森高龍二)

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