大阪市北区で17日に発生した雑居ビル放火火災を受け、糸魚川市消防本部は22日から、類似構造のビルなど市内9カ所の「特定一階段等防火対象物」に対し、立ち入り検査を実施している。
特定一階段等防火対象物は、屋内階段が一つしかなく、1、2階以外の階に特定用途部分がある建物。該当すると、面積に関係なく再鳴動式自動火災報知機、避難器具の設置が義務付けられる。
初日は予防課予防係の職員2人が3カ所を巡回。避難経路が確保されているか、避難扉は開閉できるか、消火器や避難器具が正しく設置されているかなどを確認した。大津哲也係長は「特に問題のある店舗はなかった。今まで以上に注意してほしい」と話した。
検査を受けて、糸魚川駅日本海口の飲食店ビル3階にある「しゃもじやひらり」の宮下美幸店主(42)は「逃げ道がないというのは怖いし、お客さまに来ていただく責任を感じた」と話した。