波力発電の設備、無人艇で海中点検 平塚新港で初披露

海中の点検などで活用が期待される無人艇=平塚新港

 平塚新港(平塚市千石河岸)の海上で波力発電の研究に取り組んでいる東京大学生産技術研究所と総合エンジニアリング会社「東京久栄」(東京都千代田区)が、水中観察などに活用できる無人艇を共同開発した。発電設備の点検や漁業などでの活用を想定しており、省人化につながると期待されている。

 無人艇「Multi Mover Catamaran(MMC)」は、浮力を生む消防ホースを使った2本のエアチューブフロートとスクリュー、電源システムを組み合わせた簡素な構造で、長さ約150センチ、幅約80センチ、高さ約30センチ、重さ約20キロ。小型カメラを取り付け、海中の様子を映像で確認することができる。

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