国内外で活躍する超一流パフォーマーによるステージイベント「エンターテインメントショー」(Art・Factory―KAZ主催)が26日、上越市本城町のオーレンプラザで開かれた。
上越市出身のマジシャン・カズさんによる手品とイリュージョンをはじめ、ヨーヨー、アクロバットなどさまざまなパフォーマンスが登場。目まぐるしく変わる照明や音楽と同調した表現で、観客を楽しませた。
カズさんは回転する巨大プロペラを通り抜けたり、観客が書いた数字を当てたり。最後は東日本大震災被災地でのボランティアをきっかけに考案した、上越の桜をモチーフにした手品を見せ、「全国、世界に広げたい」と語った。
会場に集まった観客はパフォーマーの技が決まるたびに息をのみ、何度も拍手が湧き起こった。最後は出演者だけでなく、スタッフ、観客を含め公演に関わった全ての人に向けて大きな拍手が送られた。
観覧した徳永遼太郎君(16、上越市)は「生で見ると迫力があった。上越でもすごいイベント、すごい人がいて本当に良かった」と話した。
同日は新潟市(5日)に続くステージで、上越公演独自の内容として第1部に県内出身の音楽家によるステージを実施。オープニングを務めた三味線の小竹勇生山社中(糸魚川市)は高田瞽女の門付け唄などを披露した。
同イベントは文化庁事業「ARTS for the future!」の採択を受けて実施。同事業はコロナ禍で公演活動が困難な文化芸術関係者を支援し、ウィズコロナ時代での新しい文化芸術活動の在り方を模索する。今回の公演ではチケット販売をオンライン中心にした他、ショーの様子のライブ配信を行うなど、新たな試みもあった。ショーをプロデュースしたカズさんは「ありとあらゆる人が大変な中で、ショーができたことに感謝。新たなチャレンジをしながらショーをさせていただいた」と語った。