大潟区潟町のマルト歌代菓子舗が製造・販売する今年産のいちじく缶詰が、残りわずかとなっている。110年以上変わらない製法を守り、地域の名産を提供している。
イチジクは甘味と酸味のバランスが良い在来種の「蓬莱柿(ほうらいし)」を使用。自家栽培のものと、まちづくり大潟から苗木を購入した個人・団体が収穫したものを買い取った。今年は冬の大雪の影響で木が折れたり、傷んだりしたことで全体的に収量が少なく、調達に苦労したという。
なるべく生のイチジクに近い形で味わってもらいたいという先代の思いを継ぎ、果実と水、グラニュー糖のみでシンプルに作られている。
同店の歌代ゆり子さん(64)は「少し冷やして、ぜひそのまま楽しんでもらいたい」と話している。
約800缶作ったうち、残りは100缶ほど。価格は1080円(税込み)。この他にイチジクのジャムや甘煮、これらを使った和菓子も販売している。
問い合わせは同店(電025・534・2155)へ。