学校トイレに常備を 「生理の貧困」解消 上越市長に要望 新日本婦人の会上越支部

 女性団体の「新日本婦人の会」上越支部は27日、上越市役所を訪れ、中川幹太市長に「児童・生徒が安心して健康に学校生活を送ることができるよう、生理用品を小中学校のトイレに配置すること」を求める要望書を手渡した。

中川市長に要望書を手渡す渡辺支部長(左)

 要望に訪れたのは、渡辺寿子支部長と同支部メンバーの4人。要望には9、12月の同市議会一般質問で、学校の女子トイレにおける生理用品の常備について取り上げた高山優子市議が立ち会った。12月議会での高山市議の質問に対し、中川市長は「前向きに考えたい」と答弁していた。

 生理用品については、コロナ禍など生活の困窮で買えない「生理の貧困」や、保健室に取りに行くことが恥ずかしいなどの実態を受け、全国的にトイレ内常備の動きが進んでいる。

 渡辺支部長(62)は「学校への配置にこだわるのは、声を上げられない子どもたちのため。トイレットペーパーが当たり前にあるように生理用品を配置して、安心して学校生活を送ってもらいたい」と願った。中川市長は「前向きに考えたい」と応じた。

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