34歳・メイビンが現役引退を表明 メジャー15年のベテラン外野手

日本時間1月4日、34歳のベテラン外野手キャメロン・メイビンが現役引退を表明した。タイガース時代の2007年8月に20歳でメジャーデビューしたメイビンは、メジャー15年目のシーズンとなった昨季、メッツで9試合に出場して28打数1安打(打率.036)に終わった。メジャー通算成績は1162試合に出場して973安打、打率.254、72本塁打、354打点、187盗塁、OPS.697。ポストシーズンには3度出場し、アストロズ時代の2017年にワールドシリーズ制覇を経験している。

メイビンはツイッターに投稿した引退声明のなかで「野球というゲームと、ノースカロライナ州アシュビル出身の若者にチャンスを与えてくれたチームのおかげで今の私があります。タイガース、マーリンズ、パドレス、ブレーブス、エンゼルス、アストロズ、マリナーズ、ヤンキース、カブス、メッツ、コーチや代理人、メンターのみなさん、そして何よりファンのみなさんに心から感謝しています」とのコメントを発表。2005年ドラフト1巡目(全体10位)指名からスタートしたプロ野球選手としてのキャリアに幕を下ろした。

2007年にメジャーデビューしたメイビンは、同年オフにミゲル・カブレラ、ドントレル・ウィリスというスター選手2名との大型トレードでアンドリュー・ミラーらとともにマーリンズへ移籍。2010年オフには2投手とのトレードでパドレスへ放出され、2011年に137試合で打率.264、9本塁打、40打点、40盗塁、OPS.716、WAR4.4という自己最高のシーズンを過ごした。

メジャー15年間で規定打席に到達したシーズンは3度しかなかったものの、古巣タイガースに復帰した2016年に94試合で打率.315、ヤンキースへ移籍した2019年には82試合でOPS.858をマークするなど、名脇役として存在感を発揮。2015年以降は毎年のようにチームを変えながら、しぶとくメジャーに生き残り続けた。プロ入り時の大きな期待に応えたとは言い難いが、多くのチームから必要とされた好選手だった。

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