京浜臨海部の工場夜景を海から 新造「シーバス」、横浜・山下公園からのクルーズ運航へ

シーバスから楽しめる工場夜景

 海上バス「シーバス」で京浜工業地帯の運河を巡る工場夜景クルーズが8日から、新ルートでの運航を始める。従来よりもスピードが出る新造船「シーバス・エース」を導入したことでルートを約5キロ延長。日本の産業を支えている工場群が夕闇に輝く幻想的な風景をより広く楽しめそうだ。

 工場夜景クルーズは運航会社のポートサービスが2009年から企画し、週末を中心に年間約9千人が参加するほどの人気を集めてきたといい、新たに屋上のルーフトップデッキから周囲360度の夜景を楽しめる「シーバス・エース」導入を機にルートを見直した。

 「Kawasaki 超 工場夜景クルーズ」と銘打った新ツアーは、山下公園(横浜市中区)を出発し、川崎市の大師運河までを約90分で往復する。工場夜景ファンに人気の「東亜石油」「旭化成川崎製造所」「川崎天然ガス発電所」のほか、鶴見つばさ橋や横浜・みなとみらい21(MM21)地区の夜景を間近に眺めることができる。

 運航は毎週金、土、日、祝日。2月までは午後5時10分と午後7時から2回運航する。料金は中学生以上4500円、小学生が3000円、未就学児は大人1人につき、1人無料。

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