神奈川は小中とも平均下回る 21年度全国体力テスト

 スポーツ庁が公表した2021年度全国体力テストの結果で、神奈川県内の公立小中学校の実技8種目合計点の平均値は、いずれも全国平均を下回った。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で20年度は中止となり、2年ぶりの調査だったが、小5男子と中2男子、女子の点数は調査が始まった08年度以降で最低を更新した。

 小5男子は51.88点(前回比0.74ポイント減)で全国35位、小5女子は52.83点(同0.78ポイント減)で46位。男子、女子ともに握力と長座体前屈以外は全国平均を下回った。

 中2男子は39.20点(同1.07ポイント減)、中2女子は45.47点(同2.66ポイント減)でともに全国46位となった。男子、女子ともに全ての種目で全国平均を下回った。

 県教育委員会の担当者は結果について「全国的な傾向として新型コロナの影響が一気に表れた」と分析。新型コロナで学校生活が制限され、子どもたちの運動量が減少した他、スマートフォンの普及などによって体を動かす時間が減ったことを要因に挙げた。担当者は「休み時間や放課後を含め、子どもたちの運動習慣の形成に改めて取り組みたい」としている。

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