女優・真木よう子さんが一日通信指令官 神奈川県警が委嘱

110番通報の受理を模擬体験する真木よう子さん=県警本部

 110番通報の適正利用を呼び掛けるキャンペーンが10日、神奈川県警本部の通信指令室で行われた。昨年の通報のうち警察官が実際に現場へ出動した事案は5割ほどで、県警は緊急性のない問い合わせなどは相談ダイヤル「#9110」の活用を呼び掛けている。

 県警によると、昨年の総受理件数は86万2873件(前年比4万2413件増)で、36.5秒に1回の割合で通報があった計算になる。うち警察官が出動したのは約43万4千件だったが、問い合わせや相談などの「出動不要」が約31万6千件、いたずらやかけ間違いなどの「無効」が約11万2千件あった。

 キャンペーンは「110番の日」に合わせて企画。県警が舞台のテレビドラマで通信指令の担当者を務めた女優の真木よう子さんが一日通信指令官に委嘱され、模擬通報の受理や、強盗事件を想定した緊急配備の指令を体験した。

 真木さんは「緊急を要すること以外の電話は、相談ダイヤルを活用してほしい。本当に困っている人の声を拾い救いたいので、よろしくお願いします」と話した。

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