日本時間1月16日から国際FA選手との契約可能期間がスタート

現地時間1月15日(日本時間1月16日)、各チームが国際FA選手と契約できる期間がスタートする(現地時間12月15日までの11カ月間)。この契約可能期間は従来、現地時間7月2日にスタートしていたが、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で2020年7月2日のスタートが2021年1月15日に変更され、それ以来1月15日が「新たな7月2日」となっている。今回の契約可能期間の対象となる選手には元ソフトバンクのオスカー・コラス(ホワイトソックスと契約予定)も含まれている。

プロスペクト(若手有望株)の情報を専門的に扱う「MLBパイプライン」では今回の契約可能期間の対象となる国際FA選手の上位50人のランキングを紹介しており、コラス(キューバ出身・外野手)は5位にランクイン。メジャーリーグ公式サイトは「キューバでプレーした3年間で57試合に出場して打率.305、9本塁打、OPS.869を記録し、投手としても3試合にリリーフ登板して3回1/3を1失点に抑えた」とキューバ時代の実績を紹介し、「ホワイトソックスと契約予定」と伝えている。

同ランキングの1位はロデリック・アリアス(ドミニカ共和国出身・遊撃手)。「強肩で送球が正確。フットワークがよく、グラブさばきも柔軟で、平均以上の守備範囲を誇る。優れた選球眼を持ち、めったに三振しない。両打ちで、特に右打席はパワーがある。非常に優秀な打者に成長する可能性を秘めている」と攻守両面で極めて高い評価を受けている。ヤンキースと契約予定だ。

同2位のクリスチャン・バケーロ(キューバ出身・外野手)はナショナルズ、同3位のリカルド・カブレラ(ベネズエラ出身・遊撃手)はレッズ、同4位のウィリアム・ベルゴーヤ(ベネズエラ出身・遊撃手)はフィリーズと契約予定。また、キューバ時代に44試合連続安打を記録し、昨年5月にキューバ代表チームを離れて亡命したセザー・プリエト(キューバ出身・内野手)はオリオールズと契約予定であることが報じられている。

これらの国際FA選手にとって、メジャー球団との契約がメジャーリーガーになるための第一歩。ここから何人のスーパースターが誕生するか楽しみだ。

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