ポージー、シーガー、レスターら 今オフ現役引退を決めた選手たち

2021年シーズン中には通算319本塁打のジェイ・ブルース、通算95勝のジョーダン・ジマーマン、フレーミングの名手として知られたタイラー・フラワーズ、通算295本塁打のクリス・デービス、通算352本塁打のライアン・ブラウンらが現役引退を表明したが、ワールドシリーズが終了してオフシーズンに突入して以降も有力選手の引退表明が相次いでいる。バスター・ポージー、ウェイド・デービス、カイル・シーガー、ジョン・レスターらの雄姿は2021年シーズン限りで見納めとなった。

ワールドシリーズ終了の2日後、11月4日に現役引退を電撃的に発表したのはジャイアンツの名捕手・ポージーだった。2020年シーズンは家族を優先して出場を辞退したため、2年ぶりの戦列復帰となったが、規定打席には届かなかったものの、打率.304、18本塁打、OPS.889の好成績をマークしてシルバースラッガー賞とカムバック賞を受賞。ジャイアンツが球団新記録の107勝を挙げる原動力となっていただけに、突然の引退表明は球界に大きな衝撃を与えた。

11月はブレット・シーセル、ホアキム・ソリア、デービスといったリリーバーたちが次々に現役引退を表明。また、昨年4月に2008年以来12年ぶりのメジャー復帰を果たして大きな話題となったショーン・カズマーJr.もユニフォームを脱ぐことを決断した。

ロックアウト突入後にはクリスチャン・コローン、ティム・フェデロビッチ、アンドリュー・ロマインといった「名脇役」たちも現役引退を表明。そして、12月29日にはマリナーズからFAとなっていたシーガーが34歳という若さでプロ野球選手としてのキャリアに幕を下ろすことを決め、球界を驚かせた。

年が明けて以降もキャメロン・メイビン、レスター、トラビス・スナイダー、メルキー・カブレラ、フランシスコ・リリアーノと引退表明が相次いでいる。ロックアウトにより球界の先行きが不透明な状況が続くなか、今後もユニフォームを脱ぐことを決断するベテラン選手が出てくる可能性はある。

我々は2022年シーズンが始まってようやく、ポージーやシーガー、レスターがもうグラウンドにいないことを実感するのだろう。

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