日本海側は広範囲で雪 21日(金)にかけて雪の強まる所も 大雪による交通障害に警戒

 

きょう(木)午後も全国的に寒い状態が続き、日本海側はあす21日(金)にかけて大雪のおそれがある。短時間で急増する積雪、屋根からの落雪や倒木、ふぶきによる視界障害や車の立ち往生などに警戒・注意が必要だ。上空の寒気が強いため、近畿中部でも21日(金)朝にかけて雪の積もる所がありそうだ。

大雪に警戒

 きょう(木)午前は、西~北日本の日本海側に雪雲がかかり、特に近畿北部から北陸で雪の降り方の強まっている所がある。昼過ぎにかけても福井県から岐阜県を中心に発達した雪雲が集中的に流れ込むため、山沿いを中心に平地でも大雪による交通障害に警戒が必要だ。新潟や東北の日本海側でも、今夜にかけて断続的に発達した雪雲がかかる予想で、短時間でさらに積雪が急増する可能性がある。雪が強まる地域は強風による視程障害、除雪などの屋外活動にも十分な注意が必要だ。

 21日(金)も、北日本を中心に冬型の気圧配置が続く見込み。日本海側は新潟県、および隣接する地域を中心に、21日(金)にかけてさらに雪の量が多くなるため、引き続き大雪に対して警戒・注意が必要だ。近畿中部でも21日(金)朝にかけて雪で路面の凍結する所があると予想されるため、車の走行などに注意が必要となる。全国的に気温の低い状態が続き、特に朝晩は冷え込みが強まりそうだ。

週末以降の天気

 22日(土)は西・東日本の日本海側でも、日差しがあるくらい天気は持ち直すが、朝は冷え込みの強まる地域が多そうだ。ただ、早くも西から天気は下り坂で、九州や四国では23日(日)の早い時間には雨が降り出す見込み。

 来週前半はその他の太平洋側でも天気が崩れるが、低気圧が本州の南を通る月曜日から火曜日にかけては東日本に降水域が広がる見通し。このさい、気温が低い東日本の内陸を中心に雪となる所があるが、低気圧の進路によっては関東南部でも雪のまじる可能性があることを考慮に入れておきたい。

気象予報士・高橋和也)

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