次回の労使交渉 日本時間1月25日に対面形式で開催予定との報道

「ESPN」のジェフ・パッサン記者が伝えたところによると、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会は次回の労使交渉を日本時間1月25日に開催する予定となっているようだ。ロックアウト開始後初めての本格的な労使交渉となった前回はオンライン形式で行われたが、今回はニューヨーク州マンハッタンに集まって対面形式で行われるという。前回は機構側が選手会に対して新たな案をオファーしたが、選手会はその案に不満を持っており、今回は選手会が機構側に対案を提示することが予想されている。

前回行われた労使交渉では、機構側が選手会に対して新たな案をオファー。そのなかにはドラフト指名順、年俸調停、サービスタイム操作への対応策、ポストシーズン拡大などが盛り込まれていたが、選手会の最大の関心事項であるFA資格取得期間の短縮やぜいたく税の上限アップなどは含まれていなかった。選手会はFA資格の取得を早めること、FA資格取得前の待遇を向上させること、ぜいたく税の上限を増やすことなどを希望しており、こうした選手会の主張が今回の対案に盛り込まれることは確実だ。

今月に入って本格的な労使交渉が再開されたとはいえ、前回の話し合いでは全く進展は見られなかった。予定通りにスプリング・トレーニングやレギュラーシーズンを開幕するためのタイムリミットは刻一刻と迫っており、パッサン記者は「来月初めまでに大きな進展がなければ、スプリング・トレーニングは延期されるだろう」と伝えている。予定通りにスプリング・トレーニングを開始するために残された時間はせいぜいあと2週間といったところだろう。

新たな労使協定が合意に達し、ロックアウトが解除されたあとは、FAやトレードなど、各チームが慌ただしく編成作業を進めていくことになる。すでにオフシーズンの2カ月近くがロックアウトで失われており、例年にない短期間で編成作業が行われるため、大混乱必至だ。カルロス・コレア、フレディ・フリーマンといった大物FA選手や鈴木誠也、菊池雄星ら日本人選手の行方にも注目が集まる。

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