〈新型コロナ〉まん延防止 飲食店で時短営業始まる 市や商工団体 見回り状況確認、調査 糸魚川市

 県内全域で21日から、「まん延防止等重点措置」適用に伴う飲食店の時短営業が始まった。期間は2月13日まで。糸魚川市は同日夜、営業時間の制限とする午後8時に、市内の各飲食店を回って営業状況を調査、確認した。

 対象店舗は約330店。市と糸魚川商工会議所、能生商工会、青海町商工会の職員が市内3地域に分かれて見回り、時短や休業が示された店頭の掲示などを見ながら各店の協力状況を確かめた。

糸魚川市と3商工団体が市内飲食店を見回り、各店の営業状況を確認した(21日午後8時ごろ、大町1)

 食堂やカフェ、割烹(かっぽう)、居酒屋、スナック、バーなどが並ぶ糸魚川駅北口周辺は閉めている店が多く、営業している店も時間を早めて閉店準備に入る様子が見られた。

 営業は午後8時までで、終日、酒類は提供できない。「にいがた安心なお店応援プロジェクト認証店」については営業は午後9時まで、酒類は同8時までに限り提供できる。いずれも協力金が支給される。

 糸魚川駅に隣接するヒスイ王国館内の居酒屋「多喜」は認証店。午後9時までの時短営業を決めて店を開き、同8時には来店者へ酒類の提供を止めた。店主の滝洋祐さん(54)は「出掛ける人は少なくなるだろうけど、仕事で来ている人とか夕食に困る人もいる。自分も仕事をしないでいることがつらい。(要請内容を)守り、協力してやっていく」と話した。

時短要請に伴って休業する店も多く、夜の街から明かりが消え静けさが漂った(糸魚川駅北口周辺

 期間中の時短か休業かに悩んだ各店の声が聞かれる。休業を決めた男性店主は「感染が爆発的に広がった。一気に減らした方が(解除)後の回復も早いのでは」と再開を待つ。

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