時代の波に乗り創業150周年 横須賀の文具店「かわしま」

創業150周年を迎えた「文具画材専門店かわしま」=横須賀市若松町

 横須賀中央駅近くの文具画材専門店「かわしま」(横須賀市若松町)が創業150周年を迎えた。1872年の創業以来、時代に合わせた品ぞろえで、地域に親しまれ続けている。

 明治初期の造船所や海軍施設の整備に伴い、横須賀には生活用品などの商店が集まった。同店も初代の川島清左衛門が現在のJR横須賀駅付近に開業。2代目の清司さんが横須賀中央大通り沿いの現在地に店を移した。店に今も残る大正期ごろの商業認可札からは、紙のほか材木も扱い、質屋も営むなど幅広く手掛けていたことが分かる。

 戦後は住宅が洋風化し、障子やふすま紙の需要が減ったため、文具専門店に。ベビーブームで子どもが増え、キャラクター商品などがよく売れた。土蔵造りだった店を1974年にビルに建て替え、現在に至る。

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