【聞かせて】 No.745「能美 俊彦さん・棒高跳びで日本記録を更新し、メダル栄光受賞」

 令和3年3月に香川県で行われた陸上の全国大会で、年代別(65~69歳)棒高跳びに68歳で挑み、日本記録を更新。山口県から令和3年度前期「メダル栄光」を授与された。

 中学・高校時代は陸上部に所属。社会人になりスポーツから離れていたが、60歳の時に始めたソフトボールで「まだ動ける」と感じ、「やるなら陸上」と10種競技を始めた。「一番ネックになった」という棒高跳びは、クラブチーム「山口棒高跳びクラブ」に教えを請い、わずか5年で日本記録を更新した。「体を動かしてこそ頭も動く。棒高跳びの魅力も多くの人に知ってほしいし、自分の年での記録更新によって、『よし、私も』と、生きがいや励みにしてくれる人がいたら幸せ」と話す。

 練習は主に土曜日の「朝から晩まで」。息子・智秀さんも同クラブに所属し、親子で汗を流す。

     

【プロフィル】1952年萩市出身、山口市大内在住。旧萩商業卒業後宇部興産入社。50歳を目前に、東京から山口県に帰郷し、知人から引き継いだエイト・コーポレーション代表取締役。マスターズ(60~64歳)で走り幅跳びと5種競技の日本記録を持つ。

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